アロマテラピーという切り口から自己と向き合う

アロマテラピーがこれだけ広まってきて(と思っている)、私が感じている事は、アロマテラピーが色んなジャンルに細分化されてきているなぁという事。

その多くに「独自のメソッド」がある事に私は違和感を感じる事がある。

自分も認定教室をしているので、そのあたり矛盾になるかもしれないけど、あまりに強い「メソッド」に出会うと(正確に言えば、それを説明する人の言い方によるのだが)一体自然が先なのか、そのメソッドが先なのか、と疑問をその人に差し出したくなる。

その違和感から、私は認定教室と同時にオリジナル基礎講座というものを作る事にして「その先に繋がる説明をしよう」「自然はメソッドで囲えるようなものではないことを伝えよう」と思いながら講座をしている。

そうでなければ、せっかくのアロマテラピーの学びが応用の効かない小さいものになってしまうからだ。


メソッドに当てはまるのは自然に対して失礼な気もする。自然を見に行けばすぐにわかる。テキストや本に書いてある範囲で理解したつもりでも本物の植物を前にしたとたんに「切り取った知識がどんなに小さいものか」が分かる。

分かるようになる。そして大きなものに出会うと、圧倒されて目の前の小さな悩み何てどうでもよくなる。今日のブログは、アロマテラピーを利用してどうやって自己と向き合うのかという事を語ってみる。

いつも申し上げている様に、ここに書く事はくれぐれも私が感じている個人的意見。
こんな気持ちで講座をしているという事。人が変わると、説明も変わるはずです。

ラベンダーと言っても色々あるけれど全てを知らなきゃいけなあ訳でも無く、大事なのはラベンダーを側に置いた時に自分がどんな気持ちになったか?が1番だいじ

アロマテラピーと、最近目にするその利用法

アロマテラピー
直訳で「香り+療法」
香り(嗅覚とそのメカニズム)を利用して、心と体を整える。匂い(正確に言えば匂いを構成する成分)だけでなくその成分を利用して、薬草の様に不調も整える。


●ここ最近見られるアロマテラピーの使い方

・資格を取って、ワークショップをする。お教室を開く。自立の為の仕事にする。
・独学で勉強して、日常の生活に活かす(市販されている本やサイトで独学)
・アロマトリートメントの資格を取って、自宅サロンやお店で働く(その際の精油の利用方法は多岐になっているが、それ以外に、手技も色々になっている)
・調香に特化して学ぶ。自分で香りをブレンドする。クラフトというより、本格的なフレグランスに特化。精油だけで人工的なものは使わずに植物の香りだけで作品を作る。

など

●資格に関して

・アロマテラピー全般・調香(フレグランス)・メディカルアロマ・香りを嗅いで行動・心理を分析・アロマクラフトの中のひとつを掘り下げていくもの(キャンドル、ソープ、コスメ、バスボム等)

など

並べたところで何が言いたいか

アロマテラピーと、一言で言ってもその中の何を使うのか?と、大方の目的を決めて学んで行かないといけない事が起きていると伝えたい。

さらにここで忘れて欲しくない事があって、それは精油は植物から取れているという当たり前のこと。

つまり、
・どんなに精油の事を学んでも「絶対の正解」「絶対に安全」は無い。だから学びの中に、そこも説明があるかどうか。
・精油は植物を構成している成分の一部。全体を意識した説明があるかどうか。

などを考えていかないといけない。

さあ、困ったよね。ちょっと面倒かもしれないよね。何処まで勉強しようか。

でも、せっかくの勉強。協会のテストが受かる範囲でいいのか、その周辺の事も知りたいか。そこも踏まえて、先生や教室を選んで学んでいくことが求められていると思うんだ。それは自分が今後どういう利用をするかにもかかわって来る。

鮭の例

例えば、鮭(Oncorhynchus keta)の切り身を眺めて「鮭だ」と思うけど、それは「鮭」と書いてあるから分かる。時々お料理で出てくるけど日光とか行くと食べられるけど「鱒(マス)」かもしれない。よく似ている。

そしてサクラマスはOncorhynchus masou、ニジマスはOncorhynchus mykiss、カラフトマスはOncorhynchus gorbuscha」だ。それはメニューに書いてあるからそう思うのであって、自分では分からない。

ちなみにトラウトサーモンは、川に生息するニジマスを海で養殖したもの。学名は同じでも、育ち方が違えばそれだけで、味も食べ方も違ってくる。サーモン美味しいよね。基本鱒は生では食べられない。

要は、植物もそういう事なのだと伝えたいんだ。自分はどこまで知っておきたいか?私はサーモンの養殖場まで見に行きたいレベルで知りたい(見にいったことは無い)

アロマテラピーの勉強は大きく分けて二つ

ここでアロマの勉強について言えば、大きく二つだと思う。何を学ぶにしても「アロマテラピーの中の・・・」というからには二つの学びに繋がってしまう。どちらか一つで良くても、繋がってしまう。

だって、自分の日常、香りでコントロールされている事が多いでしょう?そのことだから。

●精油の事
原料植物、抽出法、利用法、注意事項など
→農業を知る事、精油を抽出する人に会う事に繋がる

●解剖生理学のこと
身体の構造の全部とそのメカニズム
→医療全般と昔からの養生法を知る事に繋がる

自己と向き合うということ

つまりアロマを学ぶ事は「自分の価値観に向き合う」ことになる。
どうしたら自分が心地がいいか。何が好きで、今日は何が必要か不要か。
どういう予定を入れたらテンションが上がって動きやすいか、または人から何をされたら不快か。

不快の理由は、人の場合もあれば天気やホルモン、ストレスや疲れによる事であると分かる。
誰かのせいにする必要もなく、怒る必要もない。

今日、私は疲れている。だから今日は休もう。今日はもうスマホを切ろう。
来週は忙しくなる。少々無理なスケジュールだし天気も悪そうだ。気を付けよう。

シンプルだ。私が皆にアロマテラピーを学んで欲しい理由は、そんな自己の管理が出来る人が増えて欲しいからだ。そのうえで「人に頼る」をすれば、最終的に平和な地球になると思っている(笑)

ここで出来る事

どの講座も(オリジナル講座資格取得講座リクエスト講座)、まずは「基礎」を伝えています。もしくは基礎を分かっていらっしゃるかの確認をさせて頂いています。

アロマテラピーの基礎とは精油の特徴、安全な使い方、クラフト、嗅覚のメカニズムです。もし時間が短い時でも、その最低限の事をお伝えしています。

基礎を学んで来た方には、もう少し深掘りしてお伝えしています。もちろんお話を聴いて諸々確認したうえで。

今後どの協会の学びにも役に立ち、どの使い方を深堀りしても役に立つ内容です。
それは偏った学びをして、困った人を多く見て来たから。なぜ、自然にはこんなに植物がたくさんあるのに、初めて精油と出会った人にそんな使い方しか伝えないのかと、残念に思ったから。

深掘りは良い。でも浅いところで偏るのは、まるで「ダイエットしたいのなら食べる肉を全部ささ身にしましょう」みたいに見えるのです。ダイエットしたい理由は?どういう体になりたいの?という確認や、その人の病気や通院、過去の話を聴く事なしに、ダイエット=体重落とす・締まった体を作る、という言葉に対してだけのアドバイスをするのはAIより浅いアドバイスだと思うのです。

私はそんな事をしたくない。それは、植物を作ってくれている人や、土地を守ってくれた人、精油にしてくれた人、そういう人たちとのかかわりがあるからです。

最後のところで「自分さえよければいい」「見た目良ければいい」みたいな浅い事を伝えるわけにはいかないのです。

講座は、実践・体感中心で進めています。アロマテラピーですから、やっぱり脳の奥で感じて欲しいんです。そこから本能レベルで浮かぶ事を大事に進めています。浮かぶ言葉を人目を気にせず出して欲しいからマンツーマンです。

こんなに書くと、ちょっとビビッてしまうかもしれませんがどうぞお気軽にお問い合わせください。説明はいつでも開催しています(^^)/





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