トリートメント部屋の明るさ
アロマティコのトリートメントルームは、暗めです。間接照明1つ。理由は自分自身がトリートメントを受ける時に、暗めが好きだから。
そして、もう一つの理由が、沖縄の天使の羽工房でトリートメントのレッスンを2週間マンツーマンで受講していたのですが、そこではアイマスクをしたままの施術でした。
先生は盲目のセラピストでした。テキストもありませんでしたから、手順はやりながら覚えるんです。
感覚は自分の手の感覚のみ。それから、相手への思い遣り、想像で全て行うんです。その時に、ああ、明るさは要らないな…と思ったんです。
正解は無いと思います。でも、これからも、私は暗いままで行います。
部屋を明るくする時もある
トリートメント系の講座をするときは、当然カーテンを開けて明るくします。レジュメの文字も見ないといけないし、動画を撮る人もいるし。良く見えないと困る事が多いからね。
ちなみに講座の時は普段使うものを、敢えて置きっぱなしにして見て頂きます。きっと、みんなそれを見たいと思うから。
どんなタオル使うんだろう。どんな道具を使うんだろう。って、気になりますよね。
寒い時に足に掛けるブランケット、お腹のマッサージの時に胸元に置くタオル、色々使うホットパック・・・。まん中にある、お盆みたいなのは、その通りお盆です。この上に分けたトリートメントオイルを置きます。そういうの、みんなみたいだろうなぁと思うので、置いておきます。
※窓の下、床まで伸びている白いのは・・・何だろう。普段は何もないです。光の加減かな・・・

トリートメントの時に暗くする理由
・お腹の施術やお顔の施術は、明るいと恥ずかしい人もいる
・明るくても恥ずかしくない人が、部屋が暗くて困る事は無い
・昼に来ても、夜に来ても、同じ環境になる
・明るいと目元のタオルを取った時に眩しくない
・自分が、暗い方が落ち着いて施術できる
一番の理由は、とにかく明るいと恥ずかしいのではないか?というところです。
明るいと、確かによく見えます。
セラピストは、お身体の・・・例えばぜい肉とか、妊娠線とか、それらは見ていないし、見えても何も思っていません。大丈夫です。それは自分が施術しているので絶対にそうと、言い切ります。
もしよく見るとしたら、例えば、ざらついていれば(荒れている?発疹?オイル大丈夫かな?)、最近ぶつけたような青タンがあれば施術を避けるとか軽擦にします。アトピーさんであれば刺激にならないように、施術中に炎症になっていないかなど、そういう観察はします。
そして一番大事なのは、空気感というか、リラックスされているかな?緊張していないかな?(もっとして欲しい事、やめて欲しい事など)訴えたい事がないかな?とか、そういう事です。
でも、それなら間接照明でも確認できるんですよね。
となると、やっぱり明るくなくていい。
私自身が見えたら恥ずかしい部位
モデルになったこともあるし、練習会もするし、講座の時にも相モデルをするし、とても明るい場所でトリートメントを受けた事もあるから、分かるんだけど・・・セラピストは気にしない、そうは言ってもやっぱり恥ずかしいですよね。
妊娠線のあるお腹、ぜい肉のあるお腹、シミだらけのすっぴんの顔、もしかしたらバストとかも、チラッと見えてしまっているかもしれない瞬間、寝落ちしている顔・・・(全部私の事ですよ)など、分かっていても、恥ずかしいです。
両方(お客様の気持ち、セラピストの気持ち)の気持ち、分かります。
講座では明るくしますし、私がモデルをします
講座の時は、本当に伝わったかどうかを確認したくて相モデルで必ずやります。つまり脱ぎます(笑)。
デコルテならブラトップ。背中なら脱ぐ。足なら紙ショーツになります。
見ただけでも何となくわかるけど、受講者の方から言えばやっぱり講師に確認して欲しいと思うんですよ。だから、いつも脱いで、私の身体を使って頂きます。
私の身体であればチラッと見えても私は全然OKです(笑)。だってそれが講座だもの。そして、私自身も勉強になる。決して自慢できるような体ではないので、隠すべきものは隠すけど、それでも見えてしまう事もあります。
大事なのは、整った、ぜい肉のない、ひきしまったキレイな体ではなく、いろんな体があるんだよ、という事だと思っています(半分開き直り)。
どうしたら見えないか、どうしたら受け手(お客様)が安心か、それを私も感じることでフィードバックが出来ます。
見えない様に、恐る恐るタオルを動かせば、それはそれで不安になるし、ササっとするのが雑になれば「雑だな」と思うし、それで見えたりしたら「あ、見えちゃった!でも全然大丈夫よ~、こっちは気にしないから」も違う。
とにかく自然にシンプルなタオルワークで、お客様に不安や寒さを感じさせないのが大事だと思っています。
色々してみて、出した答えは暗くする
見えない様に、不安にならない様にするのは当たり前だけど、さらに安心して頂くために暗くする。
これが出した答えです。
私が行くところも暗めのところが多いです。やっぱり落ち着くんですよ。私はいつも交感神経高めなので、トリートメントの時はどっぷりと休みたいし。
最後に、この「暗くする」は、正解じゃありません。明るくて気持ちの良いところはいくらでもあります。そしてセラピストさんは、本当に何にも思わずにただ、身体のコリや張りや、お客様の様子と向き合っています。
大事なのは「説明出来るか、理由を持っているかどうか」だと思います。