茶の実オイル(チャ種子油)のまとめ
私は2022年ごろに椿油にハマって、使って、2023年にいろんなところ(主に公園や、植物園)でヤブツバキを見て、2024年には五島へ椿油を見に行こうと計画して、行きました。
椿油を調べる途中、無視できない存在が2つあったんです。
1つは、チャノキ、もうひとつがカメリアオイル。とくにカメリアオイルは椿油です、と習ったこともあり、それは広義では間違いじゃないんだけど、狭義では違うな・・・今ではそういう結論を自分の中で持っています。
教えてもらったことが合ってる、間違っている、じゃなくて、その疑問を持てた自分が面白いと思うし、その細かい分類を調べて知る、その作業、体験が楽しいんだと思っています。
植物を目の前に、間違っている・・・、合っている、じゃなくて、この角度から見たらそう思う、別の角度からみたら違うかも、ほんとにただ単純にそれだけのことで人間(ホモサピエンス)が、その瞬間、その一部を見て決めつけられるような、浅いものじゃないと思っています。
そもそもチャノキ(茶の木)とは
ツバキ科ツバキ属チャノキ
Camellia sinensis
お茶の木って、椿と同じ科(Camellia)なんですよね~
すごいですよね~
頭の中では全然繋がらないけど、ツヤツヤの葉っぱや、コロンとした実を見ると、なんだか近いかも?と思います。
そう、茶の実の油はチャノキの種子からとれるんです。
他のツバキ科と比べる
学名 | 和名 | オイル名 |
---|---|---|
Camellia sinensis | チャノキ | Camellia sinensis oil, tea seed oil, 茶実油 |
Camellia japonica | ヤブツバキ | tsubaki oil, Japanese Camellia oil, ツバキ油 |
Camellia oleifera (Oil-seed Camellia) | ユチャ | tea oil, Camellia oil, 山茶花油, 山茶油, 椿油 |
Camellia sasanqua | サザンカ | Camellia oil, サザンカ油, 椿油 |
チャ種子油の脂肪酸組成は
以下の表は、私が良く見ている化粧品成分オンラインというサイトのチャノキオイルのページにある表です。この比率は絶対の正解ではありません。
成分云々を語り出すと、講座のレジュメになってしまうし、ものすごいボリュームになってしまいます。何より、私もまだ完全にちゃんと説明出来るところまでは行けていません。
ただ、オレイン酸、リノール酸が多い事、パルミチン酸も多い事は分かります。皮膚浸透性は良さそう~と思います。マカダミアナッツオイルが、パルミチン酸が多いことで有名ですが(アロマトリートメントする人達界隈では)これもそういう意味では、肌馴染みもよくて、トリートメントやアロマクラフトの材料にも良さそうですよね。
実際、化粧品成分として入れられる時も、エモリエント効果(保湿効果)を目的に使われるらしいです。
椿油よりチャノキが安いイメージはなぜ
これはあくまでも個人的なイメージ、意見です。くれぐれも、そこはお願いしますね。あと、私は椿油大好きだけど、他の植物油もみんな好きです。
値段的に、チャノキは椿油よりも安いイメージがあるのですが、自分の中で理由は何となくあります。
要は椿油は農薬を使わずに育てられていて、というか、すでに現地に自然に生えている。でもチャノキはまず最初に茶の木として育てられていると思うので、農薬が使われている可能性が高いと思う。そのあたりだと思うんです。
椿油はほぼ野生か、自然。農薬を使わずに育っている。チャノキを、油を取るのを目的にして農薬を使わずに育てているという事は少ないと思うので(ほぼ飲む事を前提に”お茶の木””として育てている)どうしてもそこで手間がかかっている分だけ値段の差が出るのかな?と。
また、椿油が採れる五島や長崎、伊豆大島など、離島で作業をしている事が多いものは輸送費がかかるよね・・・・とか。
だからどっちがいいか、悪いか?じゃなくて、調べて、使って、考えて自分なりの感想を持つ。そして、どういう時にどっちを使うか自分で決める。これから使い続けるとしたら、私はどっちがいいか。
私は椿油にハマって、これ良いなぁと思って使っていて、気付いたら1年ほど使い続けている、そして今がある。
生徒さんも、トリートメントのお客さんも、10ml単位で買って帰る。髪に付けたり、肌に付けたりするために。
彼女たちもまた、ここで買って帰ってくれるのは私がこだわる事を信用してくれているから(だと思う)
これからもまだ調べるよ
2024年11月に五島に椿油を、椿を見に行って、他のツバキ科の事も調べて、色んな事が分かると選ぶ時に楽しい。いつかは、伊豆の三島の椿油も見に行きたいし、五島だけででなく、四万十や足摺岬の方でも椿油を取るところがあると聞いた。
お茶なら、もっといろんなところで栽培されているから、きっと茶の実の油もあちこちで取れているかもしれない。
これからも、興味をもってアンテナを張って、楽しんで学んでいこうと思う。何か、チャノキの油、椿油について聞いたり、見たりしたらぜひ教えてくださいな。