文旦を見せて頂いた1年
※再投稿しました
Special thanks! 高知県安芸市 大北果樹園の大北さん
どのように文旦農家の大北さんにたどり着いたか・・・
を語ると、とても長い。
その話は別のブログで書こうと思うんだけど、とにかく今年は大北さんの畑をたくさん見せて頂いた。
お付き合いはここ2年半くらいだろうと思う。
「それだけかよ!そんなんでお付き合いとか言うなよ」
という人もいるだろうけど
”それだけかよ!”
にならない様なお付き合いを、これからもさせて頂ける様に、毎日を嘘無く大事に過ごさないといけないと思っている。そのくらい、この短い間にたくさんの体験をさせて頂いたから。

素材を知る事は、農家さんを知る事
9月上旬には摘果にお伺いした。
暑かったので、早朝から。最初は10時?集合でいいのかな?とか言っていたけど(笑)そんな時間に農家さんは作業はしないと知り、私たちの集合時間に合わせてくださっての時間合わせだったと前日に知る。
5月の摘花の時が10時集合だったから、そのつもりでいた私・・・(;'∀')ちょっと考えたらわかりそうなものなのに。
一緒に行っていた大阪の玲子さんは、そこのところ気付いていて、この方も、音頭を取っていた私を気遣って言なかったたみたいで・・・。
私もまだまだだなぁ、こういうのをスパパパパーんと、言ってもらえるような私になりたい。
人に何かを教えても貰えるってね、そういうレベルにならないと教えてもらえない事も多いんだよ。これ孔子の教えにもあるんだよね。去年長崎(長崎孔子廟 中国歴代博物)で知った言葉にあるんだよね。
いつもなら早朝の作業なんですよと気遣いながら教えてくださったことに感謝とお詫びをして、「何も知らなくてごめんなさい」と、早朝で伺いました。実際のところ本当に夜明けとともに作業で助かりました。10時とか、きっと倒れていた・・・。




9月の摘果・・・朝は涼しいの。途中から暑かったけど、本当に木がキレイで。蜘蛛の巣も無い。どれだけ毎日手を入れているんだろうって。
脚立で上から見た景色もきれいで。うっとりします。(落ちるからうっとりしている場合じゃないんだけど)
末端を担うものとして
私は、アロマセラピストで講師でもあるので、精油をたくさん扱うんだけど・・・
「ここのは安くて、コスパいいよ」みたいな紹介を聞くとモヤっとする。精油に限った話じゃなくてね。安いって事は、誰かがその分を被っているか、安くできる秘密があるんだよ。
もし前者の「誰かがその分を被っている」ならその苦労や、その凄さを伝える人にならないといけないんじゃないか?と思うんだ。家族に出すお料理でも、アロマ講座で使う精油でも。本人はそんなこと言えない・・・それなら、有難いと思った人が、伝えていかなきゃ。そのままにするからいろんな「もやもや」が生まれる。
もし誰かに「文旦の精油どこがいい?」と自分が聞かれれば、私が知っているのはここまで、私が分からないのはここまで。そのうえで私はこう思う。と言える。言いたいから知りたい。その理由も増やしたい。
文旦なら、文旦を食べる以外に精油として使うんだけど、文旦の人生の末端を担う者としてちゃんとその子の人生を語れるようになりたいんだよね。
もちろん、ちょっと知った、体験したくらいで、そんなことを簡単に語ってはいけない事も充分知っている。「そんなことくらいで分かったつもりでいるなよ」と、誰よりも自分が自分に言っている。
でも、だからと言って黙っていれば何も伝わらない。この矛盾を少しでも小さくするには「行って、聴いて、体感して、言葉にして、伝える」しかない。せめてもの、見せて頂いたことへの感謝を込めて。
精油の特徴は植物の特徴でもある
私は、細々ながらもアロマセラピストとして人さまの身体をトリートメントをしたり、精油やアロマテラピーの事を伝えるアロマの教室もしているので、その時に精油を使うし、精油の特徴や使い方も伝えています。
伝えていくうちに「末端を担う責任がある」その事に怖くなる時があるのだけど、これが農家さんや蒸留所・・・「育てる」「商品にしている」「売る」人の事を良く知っておきたいというきっかけになっている。
精油の特徴として、
「蒸留する時のロットによって香りが違う」
「同じ畑で育っても収穫のタイミング、時間、蒸留のタイミングでも香りは変わる」
「同じ植物でも育つ場所、育てた人が違っても変わる」
などがあり、
だから、「例えばラベンダーアングスティフォリア精油を使っても、そのレシピで皆が同じ香りを作り出す事は難しい事を伝え、「同じ精油を使っても、嗅ぐタイミングによって感じ方も変わる」と伝えている。
植物は人と同様で「同じ学名を持っていても環境によってこんなに変わる」んです。
材料を知る事
どこのメーカーの精油がいいでしょうか?という質問に答えるとき、
改めて「そうよね、なんで私はここの精油を買ったんだろう」と、もう一度理由を考えます。
相手の方も何でその質問して来たのか、何に使おうとしているのか、「良い精油」と思っていそうな価値観と合うか、なども考えます。
私の理由ですが、ざっくり言えば「真面目である」だなと思います。オーガニック認証も”有名な先生も使われている”ことも判断のひとつにはなるけれど、それが「良い精油の証明」にはなりません。
そもそも「良い精油」という、基準は人によって違うんですよね。
私は「真面目が伝わる」を大事にしています。あとは「真面目な人が勧めてくれた」です。「現地を見に行ってきた」も心にグッときます。
今、私の手元にあるのは全部が「真面目」とは限りません。試しに購入した精油もたくさんあります。中には「これは何かちょっと・・・」と思うものありますが、よっぽどでなければどうにかして使いきります。
文旦の1年
大北さんと、あるきっかけからやり取りをさせて頂く
電話で連絡をやり取りする間に、こちらの話しも聞いてくださり、
私も冬に文旦を取り寄せたり、日曜市に買いに行き、さらにお話をお伺いする
春に摘花をさせて頂き、夏に摘果をさせて頂き
今度は12月に収穫をさせて頂く
行く時には、私の末端として担っていること(香りを利用してお仕事をしたり、食べる時にインプットされるメカニズムを伝える仕事をしている事)をお話させて頂き、作る人と、使う人(食べる人)を、正しく繋げられる様に・・・と
さらに強く思った。
文旦の畑に行くと、そこに集まる人とも新しい繋がりが生まれる。
こうして自然のバトンが繋がるんだよねと改めて思う。

参加するメンバーで、ご飯を持ち寄り(笑)ヘラジカのパテ・・・フィンランドから。春野から馬肉とか、もちろん香川からは讃岐うどん、そして大北さんからたくさんの柑橘、
そして柚子農家のOur Gardenさんも一緒に。
みんなで、ご飯を作って食べていろんなお話し、とても勉強になりました。
お酒は控えめに・・・朝が早いので。
5月の時のお花

お花を摘んだ後。水分も風も、光もたっぷり浴びてシャッキってするんだよ、と。

摘む前(上の写真とは違う枝だけど)
たくさんで「うわぁ」ってなるけど、確かに暑そう。9月の摘果の時に分かったけど、このまま実になったら、もっと窮屈。皆一緒に枯れてしまいそう。
声を聴く。様子を観る。どうして欲しいか想像する。人と一緒だね。
この体験は講座で話している
・いい精油の選び方
・必要な精油の選び方
・手持ちに、レシピのない精油があったらどうするか
・どうして1つのメーカーにこだわるのがもったいないって言うか
などの切り口でお話をしています。その時に、この様な体験の時に感じた事も織り込みます。


