響いた言葉~ヒルデガルドの言葉から~

響いた言葉とその時の状況


人はもともと健康な存在。でも、神や自然、自分自身との繋がりをなくすと病気になるであろう。


最近、暑さと、やらなきゃいけない事と、出来ない事が重なって、動きが鈍い。
ああもう、チマチマとこんなことを書いている場合じゃない。

さっさと抜け出さねば。

資料を整理しようと、目に飛び込んだのがこの言葉。大好きなヒルデガルドの記事の一文だ。

そうだそうだ、私はこれを伝える仕事をしているのに。病気になっている場合じゃない(やる気が出ないのも私は病気と思っている。)

自然と繋がるっていうのは、地面を触ることだけではなくて私にすれば「水を触る」「塩を触る」「植物の手入れをする」要は整える為に「自然のものを使う」という事。

さぁ、雑巾を塩水に浸して、拭き掃除でもしようか・・・・となる。

ヒルデガルドとは

中世ドイツの修道女であり神秘家・自然療法家。
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(Hildegard von Bingen, 1098–1179

ヒルデガルトは著作の中で、人間は本来、神と自然の秩序の中で調和して生きることで健康を保つ存在だと述べています。特に有名なのは、以下のような思想です。

  • 人は宇宙(マクロコスモス)と小宇宙(ミクロコスモス)としての身体が響き合う存在
  • 神・自然・自分自身との調和が失われると病になる
  • 心(魂)と身体は深くつながっており、罪や不調和が身体症状となって現れることがある

実際の言葉としては、『Causae et Curae(原因と治療)』や『Physica』の中で次のような趣旨が記されています:

「人は神の秩序において健康である。
しかし、その調和を乱し、自然や魂との結びつきを失うと、病は訪れる。」

アロマテラピーと歴史の勉強

アロマテラピーは、香りのことだけじゃなくて、ホリスティック(全体的、包括的)な観点で物事をみて、そこから香りやその利用法を考えるんだけど、

その学びの途中で、歴史にも触れるんです。みんな「え、歴史はちょっと・・・」って言うんですけどね、でも、歴史と言っても、なにも暗記したり、○○何世がとか、そんなことばかりじゃないんですよ。
(テストにはそりゃちょっとは、出てくるんですけどね)

Aromaでも、ハーブでも、その使い方で昔から”良い”と言われること・・・例えば、養生食とか季節の手仕事とかは、自然の力を何の証明も無い時代から「なんか知らないけど効く」と言われてきたことが今も続いているじゃないですか。

どんな場面で、どんな風に利用するかっていう時に歴史を引っ張り出してくるんです。ミイラを作ったり、戦士の傷口に塗ったりしたんですよ。植物を使って。

いくつかはちゃんと裏付けが取れていますよね。健康番組などでも良く取り上げられています。アロマの勉強の面白いところはそこなんです。そしてその歴史なんです。

ヒルデガルドという修道女について、過去のブラッシュアップ勉強会で取り上げる事がありました。とても盛り上がって、本を調べたり、スペルト小麦のパンを探したり、ヒルデガルドのレシピにある珍しい食材が使われているレストランにも行きました。

修道院は巡礼している人を、癒し、治し、休ませる場所。だから修道院には薬草園があるし、葡萄酒や薬草酒があって、保存食としてジャムなども作られ、そのレシピがある。

そして人を観て、診て、手当をする。

そういう観点で見ると、世界中の修道院を知りたくなるし、身近に(日本に)ある修道院を見るだけでもそこに共通点を見つけて、取り組みを読んで、感動が生まれます。

五島に行った時も、長崎市内でも、教会や修道院が気になりました。

アロマテラピーが自然療法のひとつと捉えれば、その用法用量の測り方はどの自然療法の目安の取り方でも参考に出来るわけです。

今回の自分の様に疲れて心がざわついてしまう”病気”になっても、それを取り除く方法がどこかに必ずある事を知っていると、いろんな切り口でそのきっかけを捕まえる事が出来る。早いうちに「あ、これ病気だ」って気付いて手当をすると、早いうちに処置できるんですよね。

ヒルデガルド、勉強しておいてよかったな。
こんな切り口で、講座も展開しています。ただ暗記するだけ、ただ紹介するだけでではもったいないですからね。

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