植物園を巡るシリーズ「牧野植物園」企画と準備編 ④/4

香川県高松市マンツーマンアロマサロン・スクールAromatico~アロマティコ~高嶋です。今回は、秋のメインイベント「植物園を巡るシリーズ~牧野植物園~」と題して、いつもインスタライブを一緒にして頂いてる、智美さんと、高知の牧野植物園でリアル講座をした時のお話をします。今回は④企画と準備編です。

ブログを4回に分けて投稿しています。

①座学タイム
➁温室巡り
③展示室やお外の植物エリア巡り
④番外編:企画と準備

開催:2023/11/6(月)

→今回のセミナーの案内サイト
https://yashima-aromatico.wixsite.com/makino-kochi

今回のイベントの企画、一番最初の発端は?

一番最初の発端は「いつか牧野を語りたい」と勝手に思っていた気持ち。見ての通り、牧野が好きだ。牧野だけじゃなくて、ハーブ園、薬草園、植物園が好きだ。時間があれば出かけたいと思うくらい好きだ。

今年の7月に、平賀源内薬草園の話を頂いて、それも冬から準備して望んだ。その時に「薬草園の話をするってやっぱり好きだ、いいな」という気持ちが起きたのと「教室の中で教えるよりも、ずっとたくさんの事が伝えられる」と実感した。

と同時に「牧野もきっとみんな楽しめる。いつか喋ろう」と思って、牧野に行くたびに「この季節だったらこんな話ができるな」「雨の日でもこんな楽しみ方ができるな」と思いながら勝手にシュミレーションしていた。

リクエストに応えて、人と一緒に牧野を回ったりもした。年間パスポートも買って一人で何度もふらりと行ってしまうくらい好きだ。そんなこんなするうちに、パリの智美さんが帰省する時に合わせて一緒に植物園を巡るシリーズとして牧野をやる事になった。

準備はいつからどうやって

講座(イベント)って、計画するのは簡単。やりたいことをやればいい。
いつから?は、早ければ早いほどいい。特に自然の場所は季節によって様子が変わるから、1年前とかだとすごくいい(笑)今回の計画スタートは春。

そして、下記の事を決めていく。1人でやる時も、複数でやる時も、やる事は一緒。誰かとやる時は特にこの話をキチンとする。たとえ「高嶋さん細かすぎてイヤ」と思われても、結構しっかり考える。そうしないと、うまく行かなかったときに後悔するし、後の糧にならないから。

これは、過去に「そこまで丁寧にやらなくても」「その値段は何の意味があるの?」というイベントの参加の仕方ばかりやって嫌な気持ちになったからはっきり言える。自営として「仕事」にしていきたいと思うなら、以下の●印の項目は最低限必要な事だと思う。

というかさ、お客様へお声を掛けるのに最低限必要な事ばかりだと思うんだよね。これだけ調べてもまだ、質問が来た時に「ああ、そこね~、ごめんね~調べるからね~」って思う時もあるのでね。


<準備>

  • 料金はいくらにして、必要経費はどのくらいかかるか、内容に対しての金額は合っているかどうか、お互い分配比率をどうするのか(一番に決める事)
  • 一人でやるにしても、そのイベントの意味がどこにあるのか?何に繋げる為にやるのか?を説明できるか?(複数の時に、ココにズレがある時は中止の決断も必要)
  • 誰に来て欲しいか。その人に何の得があるのか。(対象者は誰で、その人に何を伝えるのか)
  • 講座に関する調査を徹底的にする(場所の注意事項などの確認、交通手段確認、駐車場、料金、植物、とにかくなんでも。後で困った事が起きない様に。結局は自分の為に調べる)
  • 手配、問い合わせ(予約/昼食、会議室など)
  • 周知の準備(LPの準備、申し込みフォーム準備、ちゃんと繋がるかの確認)
  • 周知開始をして、申し込みに対して対応をする

集まるか?集まらないかの不安は?

集まるか?なんて、それは分からない。不安を抱えたくない時は、メンバーが決まったイベントを立ち上げてプラスαで募集するのがいい。決まっていないのであれば、不安を抱いてもしょうがない(笑)

ならば、先に覚悟を決めて置く。集めたいから安くするという事は絶対しない。集まらなくても、自分がやりたい楽しい内容であればそれでいい。これは昔から、1人でイベントするときも決めてきて、うまく行っている考え方のひとつ。

もちろんむか~しは、今よりもずっと安い設定でやっていた。だけど当時は当時なりの「ほんとに来るかな?」の金額。

ね、これも考えようなんだわ。誰も来ないって事はさ、誰も私の事なんて気にしていないってことで、もし会場に自分ひとりだったとしても「あら、高嶋さんのイベント集まらなかったのね」なんてことも思わない。それなら、その日1日5,000円でこの静かな教室貸切か~♡と思えば安いよね、と思う事にする。

有難いことに、ちゃんと参加者さまは来てくださり、1人で過ごすことは無かったけれど、そのくらいの気持ちでアナウンスしていて、それは今でも同じ気持ちでイベントのアナウンスをしている。

安くしてたくさん来た場合「イベントの意味」が変わってしまう。「安かったから来た」「お得だったから来た」という感想があると、すごく困る。喜べない。次につなげにくい。何より、イベントの間中テンテコマイする。内容を重視して来てくださった方は誰なのか?も分かりにくくなってしまう。

人数は、それほど大事じゃない。どんな人が来てくださるのか?が大事。だからその前に自分が、ちゃんと「どんな人に、どんな内容を届けようとしているのか?」を考えないといけない。

計画の段階でおかしな感じになる時は、それがぶれてきた時。だからちゃんと考くの。そうしたらブレてももとに戻るのが早い。

もし誰も来なかったときも、高くて集まらなかったのか、日程が悪かったのか、内容に興味がないのか、それ以前にちゃんとみんなの目に付くようにアナウンスできていたのか?をはっきりさせる。その為にも値段の設定とかコダワリポイントはちゃんとしておきたい。

高くて集まらなかったという理由が一番いい。内容と料金が釣り合っていないと分かる。その時は、内容を見返せばいい。そして「いいや、そんなことない、やっぱり悪くない」と思えば「伝え方」「表現方法」が悪かったという事になる。

今回の様子

今回有難いことに集まってくださった方々は、東京、広島、高知から。丸一日過ごして、夜まで一緒にご飯食べに行って、そして感想として頂いたメッセージは嬉しいものばかりだった。

牧野植物園を回っている間の言葉、会話、時間の過ごし方、質問内容や表情を見ても「うん、これでやっぱりよかった」と思える。

私の中でも皆が植物園をもっと好きになってくれたらいいな、学名や分類学に興味をもってくれたらいいな、それが伝わった。そして、五感で感じる事の面白さも共有できた。

そして、さらに自然のバトンが色んな事に繋がって行った。このおかげで、椿油のことや柚子の事に繋がった。

自然のバトンという考え方

  • 普段の生活で使うものは、自然のもので出来ていると嬉しい
  • 自然のものは、ちょっと調べただけではすべてが分からない。知らない事が必ずあるので、勉強し続けることでだんだん知っている事が増えてくる様が楽しい。
  • 問い合わせとして来た事は、自分の知らない事かもしれないと思って必ず確認する。そうすると、やっぱり新しい気付きや確認になり、覚えていたことが役に立つとそれが楽しいし嬉しい。
  • 講座で伝えたい事はたくさんあるけど、時間が足りないくらい色々あるので、参加の方に合わせてアレンジしてそれが喜ばれたり、何かに繋がって行く様が楽しい。
  • 自然のバトンを繋げていくために、自然が大好きな人と繋がっていたい

一見これらはバラバラに見えるけど、そんなことなくて全部繋がっている。みんなの興味は最初バラバラかもしれない。でも自然を利用しているからこそ、疑問が湧く。アロマでもハーブでも、薬膳でも何でもいい。お茶やお花を習うとかでもいい。虫が好きとかでもいい。自然に関する何かに興味を持つと疑問や矛盾に当たる。そうやって、教えたり教わったりしながら、人と人が繋がって、日常に自然を通して五感が刺激され、ゆるゆると揺れている感じが楽しい。

切り口がバラバラでも、必ず繋がっている。

今回も、少し前に問い合わせで来た「椿油」の件は、牧野植物園で学名ごとに色々と確認出来て、参加者の方は「山茶花」の実を圧搾に行ったと聞いた。

毎年の手仕事としている「柚子」も、高知の日曜市で皮や種を売っているのを見つけたけど日程的に買って帰れないと断念したら、講座の参加者の方が週末に、おばさんの山に柚子を摘み取って絞る作業をしに行くから送りましょうか?という有難いお話を頂いてしまった。

そうして頂いた種や皮は、また別の形に変えてお返しさせて頂いた。

こうして、興味を持っていたら、自然のバトンが人から人へと繋がって行く。ここには「協会」とか「自然療法のジャンル」とか「経験年数」とか何もなくて、柚子が好きかどうか?だけ。その繋がりだけで、やり取りが生まれて「ありがとう」が生まれる。

全部、値段が付けにくいもの。だから、よくよく考えて仕事にする。自然のバトンが正しく繋がるように。

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